AIが進化していくと、技術士は仕事を失うか
最近、AIが第3次ブームになっています。
ディ―プラーニングが突破口となって、急速に技術が進展するのではないかと、期待が膨らんでいてバブル状態です。
書店でもタイトルにAIを付けた書籍が、大量に置かれています。
将棋や囲碁で、AIが勝った。車の自動運転もどんどん進化しています。
将来的に現在人間がやっている仕事は、AIがとってかわり、大量の失業者がでるのではないかと危惧する人も(そのような本も)増えてます。
私は、技術士なんですが、士業についても、AIに取って代わられるものがありそうです。
日本経済新聞のシリーズ記事「AI時代のサムライ業」
オックスフォード大学と野村総合研究所の研究「AIによる代替可能性の高い職業」が紹介されています。
↑有料記事です
マイナーな資格の技術士は、どうなんでしょうか?(合格率9.1%)
技術士は、分野が広いのでひとくくりにはできないでしょう。
私は、「建設部門」→「地域および都市計画」が専門分野になっています。
交通の需要予測、交通施設の計画など技術的なものもありますが、市民との合意形成、まちづくり、エリアマネジメントなど人と関わるものもあり、これらは数値やデータで解決できるものでもありません。
AIでできること
本当の意味でのAI(人口知能)は、現在実現していないし、その見通しも立っていない。
現在、AIと言われているものは、機械があたかも知能をもって考えているかのように思わせているプログラムや技術である。
プログラムできることと、プログラムが難しいことを視点に考えると、将来AIに仕事を奪われるかどうかが分かってくる。
プログラムできそうなこととは
・定型的な仕事(書類の作成、技術計算、図化、計測など)
・膨大な事例を収集して、整理し、検索すること
プログラムが難しそうなのは
・人を相手にする業務(コンサルティング、合意形成、社会システムなど)
・機械的な認知が難しい仕事(経験が必要な高度な判断、数値化できない概念、人間的な感覚を必要とするものー気持ちいい・うきうきする・怖い・つらいなど)
まとめ
将来どうなるかは、だれも分かりませんが、仕事の一部は、AI技術で代替されるでしょう。
会計ソフトができると、会計士や税理士は不要になるとの予測がありましたが、コンサルティングや経営相談など顧客の疑問や悩みに答えるには、人間が一番です。
技術士の仕事も新たな技術ができれば顧客へのコンサルティングがもっと必要になるし、AIに仕事を取られるだけではなく、AI技術やビックデータを使って、防災や防犯に役立てる、マーケッティングデータをつかってまちづくりに生かすなど、新たな分野を開拓していく必要があると思います。