カーシェアリングが大都市を中心にどんどん増えているようです
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が毎年やっている調査によると、カーシェアリングが急増しています。
この要因は、タイムズカーシェアが大都市を中心にどんどんステーションを設置しているためです。
2019年3月の調査では、わが国のカーシェアリング車両ステーション数は17,245カ所(前年比15.4%増)、車両台数は34,984台(同19.8%増)、会員数は1,626,618人(同23.2%増)と、引き続き増加するとともに、会員数は160万人を超えました。
カーシェアリングとは、レンタカーとの違いは?
似ているサービスですが、短時間利用の場合は、カーシェアリングのほうが安い。
カーシェアリングは、ネットで予約して、無人のステーションで貸し出し、ステーションに戻す。無人なので24時間利用できる。
ガソリン代、保険料が無料。
しかし、車内は禁煙、ペット持ち込み不可、乗り捨てできない、車種があまり選べない、長い時間使うと距離料金がかかる。ガソリンの給油や簡単な洗車を契約しているスタンドですれば、割引になるサービスもある。
レンタカーは店舗での貸し出しになるので、営業時間によっては早朝借りて、深夜に返すことができない。保険料がかかる、ガソリンは満タンにして返す。短時間利用では割高になるケースが多い。乗り捨てできる。
※カーシェアリングは、道路運送法の「レンタカー事業」に該当し、
「当該配置事務所において貸渡し状況、整備状況等車両の状況を把握し、適確な管理を実施しなければならない。」
となっていたため、現在のような無人の受け渡しは、できませんでした。
1台の車を複数の人が、シェアして使うほうが、自動車の台数も減り、効率的で環境にもやさしいということから、各地で「特区」としてカーシェアリング事業がはじまりました。その後、法律が改正され、
「IT等を活用し、車両の整備・管理に支障が生じないような代替措置を講じることによって、無人の事務所での車両の貸し渡しが可能」となりました。
札幌でも、特区がありました。
・札幌カーシェアリング特区 平成17年3月28日認定、平成18年7月規制緩和項目の全国対応に伴い認定取消
札幌のカーシェアリング
調べてみたところ、札幌では全国展開している3社がステーションを設置しています。
①NISSANe-シェアモビ
・車種は、リーフ、ノート、セレナ
・入会金なし、距離料金なし
・なかなか予約できないようですが、電気自動車一度乗ってみたいです。
②アースカー
・市内には、ステーション1箇所(中央区)※8/31に閉鎖と書いてます
・豊富な車種、GT-RやAudiといった高級車・外車から、ワンボックスカーやオープンカー、コンパクトカーまで利用できる
・月額基本料金0円・入会金0円
③タイムズカーシェア
タイムズ駐車場で全国展開しているパーク24グループの会社です。タイムズ駐車場の一画にステーションを設けています。(レンタカー事業も別にやっています)
・市内ステーションは、248箇所(中央区、北区が多い)道内では函館、小樽、旭川、帯広、江別、苫小牧、千歳、赤井川村(キロロリゾートがあるから?)
・車種は豊富。ベーシッククラスとプレミアムクラスがあります。
・駐車場と連携したサービスなどが用意されています。
・車内喫煙などルールを守らない人は、退会させられるルールがあります。
会員資格の取り消し基準について | カーシェアリングのタイムズカーシェア
まとめ
ステーションの数からみてもタイムズカーシェア一択です。パーク24は、昔からカーシェアリングの取り組んでいて、マツダレンタカーを買収しスタートしました。
カーシェアリングは、車を所有するコストと比べると、圧倒的に安いと思います。
若者が車を買わなくなったのと、年金生活者なども増えてくるので、利用者は増えていくと思います。
ところで、札幌で、カーシェアリング特区が認定できたのは、地元企業の「ウィンド・カー」が積極的に事業展開していたからです。しかし、時期尚早だったのか2011年に経営破綻してしましました。
https://www.hkk.or.jp/kouhou/file/no529_zirei-2.pdf