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ラウンドアバウト? YESの曲? いいえ円形の交差点です。

先日観光に行ったタイのパタヤラウンドアバウト(環状交差点)がありました。日本ではどういう通行ルールなのか、どんな効果があるのか調べてみました。

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出典 pattaya mail

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googlemap

上空からみるとかなり複雑な交差点です

 

ラウンドアバウト(環状交差点)とは

・1960年代から、イギリスで研究がはじまり実用化され、世界中に広がっていきました。(現代版ラウンドアバウト

・構造としては、交差点の中央に円形の島(中央島)があり、その周りに一方通行のドーナッツ状の道路(環道)を配置。そこから環状方向に道路が延びている交差点

通行ルールは

・環道へは徐行し左折で進入し、環道を徐行しながら走行し左折して交差点をでる
・環道内は右回りで走行する
・環道内を走行している車が優先

ちなみに、日本では、2013年に道路交通法が改正されて、上記の「環状交差点」の通行ルールが設けられました。

日本では

昔から、ロータリー交差点はありました。

円形になったロータリー交差点は、ラウンドアバウト(環状交差点)の制定以前から日本各地に存在していました。
ロータリー交差点は円形交差点とも呼ばれます。
これらは信号があったり一時停止の標識があったりなどまちまちで、道路交通法で定められた環状交差点とは区別して考えられています。

国土交通省の資料によると

・国内の円形交差点は、32都道府県に140箇所程度存在
宮城県(20箇所)や近畿地方(48箇所)に多い

北海道には、3箇所しかなく札幌市内では見たことがありません。

全国的には、年々新ルールによる環状交差点が増えているそうです。

平成27年3月末までに14都府県43箇所で環状交差点の交通規制が導入された。内閣府交通安全白書)

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内閣府

 

北海道で新たに現代版ラウンドアバウトとして検討している箇所があるそうです

https://e-kensin.net/news/102848.html

 

効果と課題

・右折しないので、右折車と対向車との重大衝突事故がおこらない。

・環道では、スピードが落ち、主に前方と左側を見ていればいいので事故が減る。

・5差路など複雑な交通も処理できる。

・信号がないので、信号待ちがない(進入待ちはあるかも)

 ※停電でも交通処理できるのは大きなメリットです(ブラックアウト後の実感)

・中央島と環道の設置に大きな面積が必要

・一般の交差点は信号が青の時は停車せずに通過できるが、環状交差点では、流入時や環道走行時スピードが落ちる。

・通行ルールが広く認知されていないため、自動車をはじめ、歩行者、自転車利用者などへの周知が必要。特に自転車は心配。

 

札幌でも検討してほしい

複雑な交差点は、事故も多いし、信号待ちの時間も長くてイライラします。

特に、この2か所の交差点でできないでしょうか。

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麻生交差点

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菊水交差点 googlemap

 おまけ

YESの名曲「roundabout」は、ランドアバウト交差点がテーマになっています。

 

Roundabout (Remastered Version)

Roundabout (Remastered Version)