狸2条広場 創成川の上に広場を作りました
札幌都心の観光ポイントである狸小路と2条市場を結ぶ創成川の上空に、「狸2条広場」が整備され、地域交流イベントなどが行われています。
手前の白いアートは、安田侃氏の作品「生誕」です。近くの病院が寄付してくれました。
・創成川通の連続アンダーパス化と公園化
創成川通は、冬季札幌オリンピックの際に中心部と選手村などがあった真駒内を連絡する道路として昭和40年代に整備されました。8車線の大幹線道路で東西に市街地が分断されていました。
都心交通の円滑化を図ろうと創成川通の連続アンダー化が提案され、市民ワークショップなども行われ、大きな議論となりました。
以下の方向性が示されました。
・地上部で車道が縮小した部分は、緑地など公園化する
・東西分断を解消するため、交流の場を設ける
このような議論の中で、古くから商売をしてい関係者から、「昔はお祭りになると、川に仮設の橋をかけてサーカス小屋や露店が軒をならべ、にぎやかな場所でだった。整備にあたっては、川に蓋をして広場を作ってほしい。」との声があがりました。
狸2条広場の概要
創成川公園には、3か所の広場がありますが、狸2条広場は南3条の1ブロックのほぼ
半分を広場化しています。(イベント利用可能面積950 ㎡)
イベント利用のためトイレやベンチのほか電源や給排水施設も整備されています。
通常の公園利用に比べ、飲食の提供や広告の掲示など制限が緩和されています。
管理は、指定管理者である札幌市公園緑化協会が行っていますが、あわせて地元商店街や町内会、札幌市などで構成する広場運営委員会において、様々な調整や支援、情報発信を行っています。
また、イベントがしやすいように、利用ガイドがあります。
まとめ
東西の分断が解消され、創成川以東地区は、店舗や来街者、住人が増えています。
天気のいい日は、公園のベンチにすわってお弁当を食べている人もいました。昔は車の騒音と排気ガスでありえない事でした。
広場では、年間を通じて様々なイベントが行われています。夏、ビアガーデンもやっていて、オープンな空間のため川を吹く抜けていく風が気持ちいいです。
札幌市都心では、あちこちに色々な広場ができました。良質な公共空間は気持ちいいですね。