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日ハム新球場の概要が発表に、しかし・・

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出典:北海道日本ハムファイターズ

 

話題としては、遅くなりましたが

東洋経済オンラインにこんな記事がありました。

toyokeizai.net

金融ジャーナリストで球団の経営にも詳しい伊藤歩さんという方が書いています。

実際に北広島市にいって、取材されたようです。 

 

誘致した北広島市は、大変だ

 民間の大規模なショッピングモールなどの集客施設を建設する場合は、企業が土地を確保し、駐車場や周辺道路の整備をしたり、必要であればバスなどの運行を行うなど。自らの責任と負担で行うのが原則です。警察や地元自治体との調整など大変な苦労をして、プロジェクトを進めていきます。

 日ハム新球場は、最初から「新球場作るけど、誘致したい自治体は、手をあげてください。球団にとって有利な条件ところに決めます。」というスタンスです。

 

 手を挙げた北広島市の誘致条件は

・土地使用料は免除、固定資産税・都市計画税は10年間免除

・新駅を設置

・関連道路の整備

 

記事によると

市は今年7月時点で市が負担すべき一連の費用を124~211億円と見積もっている。内訳は、公園整備費用が4~6億円、道路整備費用が80~120億円、上下水道整備費が10~15億円、そして鉄道駅の整備費用が30~70億円である。

 

 一般会計予算が235億円の北広島市にとっては、相当厳しいですね。

 鉄道駅については、現北広島駅を拡充する案や球場に引き込み線を設ける案などもあるようで、ケースによっては、見込みを超える多大な費用がかかるかもしれません。

 また、スケジュール的にも厳しいです。

2020年5月に着工、2023年3月の竣工を目指すというが、着工までの1年半の間に解決しなければならない課題が数多く存在していることはほとんど公になっていない。

 未買収地があり、球場を設置する公園や関連道路の用地買収が容易ではないこと。

 JR線を跨ぐ関連道路は北海道が整備するようですが、球場の開設には間に合わないことが分かっています。さらに新駅の設置もかなり厳しいでしょう。

 市役所内に専任の部署をつくったそうですが、これ以外にも都市計画変更の手続きや球団との調整など、限られた時間で事業をすすめていくのは、相当きついですね。

 

個人的には気になることが

 現在は、新しい球場の仕様や関連施設の整備に注目があつまっていますが、この場所は市街化調整区域です。

 野幌原始林(特別天然記念物)にも隣接する緑豊かな地区です。球場予定地のまわりには、教育施設(幼稚園、高校、養護学校)や福祉施設が立地しています。

 調整区域内の公園に野球場をつくるのであれば、調和がとれていると思いますが、ボールパークは、プロ野球場、商業施設、アミューズメント施設、ホテルなどが一体となった施設。

 都市計画としては、地区計画をかけるか市街化区域に編入するのではないかと思いますが、土地利用のあり方として本当にふさわしいのか、市の都市計画担当部局がリードして議論を深めてもらいたいと思います。