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日本ハムは新球場を北広島市内に建設することを正式決定・・・BRTはどうでしょう

新球場は、開閉式屋根で天然芝、概算工事費600億円

 今朝(11/1)の新聞1面に新球場の記事がのってました。開閉式屋根で、天然芝、概算工事費600億円だそうです。2020年に着工し2023年にオープン予定なので、あまり時間ないですよね。最近は、ニュースになることもなくて忘れてました。

 で記事を読んで思ったのは、天然芝だと太陽光が必要なので開閉式の屋根にしたのかなということ。札幌ドームは、サッカーの試合の時に、ドーム横で養生している天然芝グランド(普段は練習場)を野球時の人工芝グランドと入れ替えます。この費用が1回2百万円。

 開閉式のドームは福岡ドームがそうですが、昔バックヤードツアーに参加したとき1回の屋根開閉に百万円かかると聞きました。

 総工費600億円は、結構高いですよね。

11月5日に札幌市内で、計画の説明を行うので注目です。

 

 

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    (出典:北海道日本ハムファイターズHP)

これまでの検討状況は?

検討が具体的になるについて、色々な課題が出てきています。

春ごろの話では、

 

・JR新駅について、球場に千歳線から線路を引き込む案を検討しているが

立体交差になるのでお金がかかる(日経報道では100億円)、時間あたり5千人ぐらいしか運べない。

 

・2本のアクセス道路の新設整備を考えているが、

 国道274号へのアクセス道路(1.8km)は、JR千歳線、国道と立体交差になるため、お金もかかるし時間もかかる。開業には間に合わない。市が道に整備してもらうよう要望しています。もう1本の市道(2.4km)を延伸する案は、自然保護団体から、ルートの見直しを求められている。

 

と暗雲が立ち込めてきました。

 

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出典:北海道建設新聞

球場のアクセス(輸送計画)を勝手に考えてみました

〇考慮しなければならないポイント

・新球場が、もよりの北広島駅から1.5kmほど離れている。

・JR千歳線は、空港と連絡する主要な路線で、近年海外からの来道者が急増しており、増便の余地がすくない。

・車での来場が主になると思われるが、球場周辺の道路は脆弱で道路の新設・拡幅が必要。札幌からくる場合、主要な幹線道路(国道36号、国道274号)が現状でもかなり混雑している。

 

〇輸送計画を考えてみる

・球場の収容人数は3万~3.5万人 関係者もいるので3.5万人を想定

・試合終了後が、ピークとなる。退出時間は1時間が望ましいが、2時間を想定。

 ※21時30分にナイター終了すれば、最終退出者は、23時30分になる(結構きつい)

・JRは、1時間で5千人程度輸送できる。2時間で

シャトルバス(新さっぽろ、福住、札幌駅)50台×3回転×60人=9千人

・駐車場は、5千台で、1台2人乗車で1万人

シャトルバス、タクシーの退出を優先し、マイカーは後から出す。

・周辺に民間駐車場が1千台できると、1台2人乗車で2千人

・マイカー送迎、タクシー(1割程度)4千人

 

〇道路の渋滞は?

・超ザックリの輸送計画からさらにザックリ試算

 退出する自動車は、①バス50×3×2(大型換算)=300台、②マイカー5,000+1,000=6,000台、③マイカー送迎、タクシー4,000÷2人=2,000台で合計8,300台

・2時間退出のうち初めの1時間で、6割退出すると仮定すると1時間ピークは8,300×0.6=約5,000台/ピーク時

・道路1車線当たりの1時間当交通容量は、2,000台ですが、信号機交差点があると半分なるので、1,000台/時・車線です。必要な車線は、5,000÷1,000=5車線です。アクセス道路は、2路線想定されてますが、5車線確保は難しいと思います。方面別に分散させる必要があります。

・また実際は、右折車がうまくさばけるかが重要で、右折を主要な動線としないことが必要です。ハード対策としては、2重右折レーンの設置、部分立体化など

いづれにしても、綿密な事前の検討とソフト・ハードの対策が必要です。

 

〇うまくオペレーションするには

・退出に時間がかかるとお客さんのストレスが高まるためため、アフターイベントなどで試合終了後も楽しめる工夫

・車が大量に押し寄せると、大混雑になるための対策が必要。(駐車場の予約制、駐車料金を高くしてJRやバス利用にインセンティブ、相乗りの推奨)

・駐車場が満車になると、ガードマンの配置など路上駐車対策が必要です。

・駐車場の入出庫のための滞留スペース、滞留車線が必要です。スムーズな入庫ができなければ、道路に車が滞留してまいます。

・試合が長引き終了が深夜になると、早く帰ろうと駅に集中するため、JR駅での滞留スペースや入場制限が必要(試合が延長戦で遅くなると、福住駅では危険なため入場制限をしているそうです)

・札幌ドームのシャトルバスは、バス協会が調整して3社(中央、JR、じょうてつ)が運行している。最近バス事業者にとっては、運転手不足や夜間の運行などからかなり負担になっているそうです。札幌ドームの場合は接続駅が市内で近接しており、シャトル(往復)の時間もあまりかかりません。北広島の場合さらに台数が必要になるかもしれません。

 

そこで勝手な提案ですが、BRTはどうでしょう

 最近、都内をはじめ国内でもBRT(Bus Rapid Transit)の導入が始まってます。連接された大型のバスが専用レーンや専用道路つかって、大量のお客さんを定時に運ぶことができます。

 JRと地下鉄が乗り入れている「新さっぽろ駅」か高速道路に近い「大谷地駅」が候補かなと思います。

 

下の写真は、リオオリンピックで会場までの旅客輸送に使われている様子です。

出典:信濃毎日新聞

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